シムシティ2000 調査研究室 「その3 教育と健康」

教育と健康

これらの値は都市の市民生活のレベルを表わす指標であり、値の動き方は両者ともよく似ています。この二つの値が都市にどのような影響を与えるかのレポートです。

値の増減について

これら二つの値は、値を増加させる施設を建設したり、条例を制定したり、何かしら影響を及ぼす行動をしても、その効果は非常にゆっくりと反映されます。具体的には一年に1ポイント程です。

そのため、値をある一定の水準まで伸ばそうとしても、かなりの歳月が必要とされます

また、これらの値のは都市人口と都市の教育、健康値に関連する施設の割合から算出されます。しかし、人口によって上限が存在するようなので、人口の少ない都市に施設をたくさん配置しても、値の十分な上昇を期待することができません。

教育値について

教育値(EQ)は市民年齢が10代後半の頃にピークを迎え、それ以降は低下する仕組みになっています。教育関連施設の建設や条例の制定で上昇させることができます。

各施設とEQ値の関係は、学校が10代前半のEQを上げ(最高80程度)、さらに大学が10代後半のEQを上げ(最高140程)ます。その後はEQは低下してゆくのですが、図書館、博物館、その他条例によって食い止めることができます。

教育値が影響を及ぼすのは支持率と産業です。支持率は言うまでも無いですが、産業は教育値が高ければ高いほど低公害である高度な産業(航空、電器、マスコミなど)の産業の成熟時間が短縮されます。ただ、低公害産業の成長は、無教育であろうと年月をかければ最終的(2100年頃)に同じレベルになります。

健康値について

健康値(LE)は、病院の建設や条例の制定で上昇させることができます。また、都市に公害が多い場合、その分だけ健康値が下がります。

教育値が影響を及ぼすのは支持率と教育値です。教育値は、平均寿命が高いほど上昇します。これは、健康値が高い(=平均寿命が長い)程、教育値の平均を上げる出来るためです。しかし、逆に教育値→健康値の関係は存在しません。

そこまで意味が無い値?

これまで教育と健康について述べてきましたが、結局両者が都市に顕著な影響を及ぼすのは、自らの数値を除いてしまえば、以下の2つだけということになります。

  • 支持率
  • 低公害産業の成長

いろいろ検証してみましたが、娯楽施設や近隣都市との接続のように、建てなければ都市が発展しなくなる!というような効果は確認できませんでした。需要にわずかな影響を与えているのかもしれませんが…。たとえ無教育・無福祉都市でも立派に10万人都市に発展してしまいます。

影響を及ぼす2つの要素にしろ、支持率はほぼお飾りの値ですし、低公害産業の成長にしても時間さえ建てば勝手に成長してしまいます。

…そうなると、支持率を気にしないような市長であれば、これらの値はゲームの進行上意味のない値と言うことになってしまいます。

もし、これらの値に重要な効果があるぞ!と言う事を知っている方がいれば、掲示板やメールでご一報ください。

初版:2007年5月2日
第二版:2008年10月2日(公害について加筆)
第三版:2014年10月3日(全面的に加筆修正)

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