交通機関

市民の足、交通機関に関するデータです。シムシティ2000の世界は、やはりアメリカと同じく、車中心の社会のようです。

→渋滞対策のページはこちらです。

シムシティ2000の交通システムについて

交通機関が無ければ、街は発展しない

シムシティ2000では、市民の活動する主な場所として住宅・商業・工業の三地区がありますが、市民はこの各地区間を何らかの交通機関を用いて移動します。

 

いくら隣に区画があろうと、このように交通機関が無い土地はまったく発展しません。

市民の移動メカニズム:3タイルが発展のカギ

最も一般的な交通手段、道路を例に市民がどのように移動するか見てみましょう。この画像のモデル都市では、住宅地区と工業地区間の通勤移動が存在しています。


マウスオーバーで道路の有効範囲が表示されます。

区画から出発!

市民が区画間を移動できる時間はあらかじめ決まっており、市民はその制限時間内で目的地までの移動を行います。

まず、市民は自区画から3タイル以内に交通機関があるかどうか探します。存在しない場合は、その区画は不便なので発展しません。

画像左側、道路から4タイル以上離れてしまった工業地区には、建物が建っていませんね。右側の地区のように、3タイルの法則さえ守られていれば、区画が飛び飛びであろうと問題はありません。

(ちなみに、4タイル目であっても、2x2タイルの建物は建設されるのですが、交通条件が悪いので廃墟になりやすいです。)

交通機関を見つけた場合、交通機関のある場所(画像の場合は道路です)まで移動し、目的地である他区画への移動を開始します。

なお、目的地も先ほどと同様、交通機関から3タイル以内の場所でなくてはなりません。 

移動と到着

それぞれの交通機関には1タイルあたりの移動時間が設定されていますが、残念ながら詳細な値がはっきりしません。参考までに、道路単独の場合では最大約30タイルの移動が可能です。また、制限時間内であれば、道路から鉄道へと言ったような、他の交通機関への乗継ぎも可能です。 

上の画像の場合は、道路の端から端までの長さが16タイルなので、住宅・工業地区間の移動は余裕で行うことができます。

時間内に適当な目的地が見つからなかった場合、その移動は失敗です。区画間の移動が失敗しやすい、できないような地域は、発展しないか廃墟化してしまいます。

道路と鉄道の関係

目的地までのルートに道路と鉄道(地下鉄含む)、両者が存在するとき、シム人間は道路を優先して利用します。この場合、鉄道を利用する確率は50%しかありません。ただし目的地までのルートが鉄道しかない場合は、大人しくみな鉄道を利用します。あくまで鉄道は道路の補助という位置づけのようです。

それならこのゲームって、道路だけでOK?

ひたすら効率重視で都市を作って行くなら、普通の道路だけでほとんどOKです。ただ、場合によっては、近隣都市への接続用に高速道路や鉄道が必要になるかもしれません。

渋滞は当然ひどくなりますが、駐車違反の罰金条例を設定しておけばそれなりに抑えられます。

そうなると、このゲームの鉄道や高速道路は微妙な立場になってしまいますが、全く使えないわけでもないですし、都市景観のよいアクセントにもなります。都市の目的に応じて適宜使って行きましょう。

近隣都市との接続について

このゲームの交通機関が果たす役割は、都市内での移動手段だけではありません。

道路や鉄道をマップ端で近隣都市との接続を行うことや、海港や空港を設置することによって、他都市との交易を通じ、商業・工業の需要を高めることができます。

商業需要を高めるには道路と空港が、工業需要を高めるには、鉄道、高速道路、海港が有効です。

道路等の近隣都市との最適な接続数は、都市の状況によって異なります。都市に海港・空港がある場合はそれほど接続する必要はないのですが、逆に無い場合は、その分多くの接続が必要になります。

交通機関のデータ

ゲームに登場する交通機関の紹介です。

道路 / Road

道路登場時期:はじめから
値段:$10 (維持費:$0.1)
大きさ:1x1タイル

市民の主要な移動手段、道路です。周囲3タイルの区画を発展させます。他区画への移動距離は約30タイルまでですが、道路計画はある程度余裕を持った設計にするのが好ましいです。

バス停留所 / Bus Depot

バス停留所登場時期:1920年頃
値段:$250 (維持費:$25)
大きさ:2x2タイル

グラフィック的にはバス停と言うより、バスターミナルと言ったほうが正しい?バスを利用させることによって周囲の道路の渋滞をいくらか緩和する事ができます。しかし、やたらと維持費を食うのと、2x2もスペースをとってくれるので微妙なところです。

高速道路 / Highway

高速道路登場時期:1930年頃
値段:$100 (維持費:$0.8)
大きさ:2x2タイル

説明書等では道路の三倍の距離を移動できると書いてありますが、いろいろ検証していると、Win95版だとショッキングなことに、移動距離は通常の道路と同じで30タイル程度のようです。SFC版だと、特に問題はありませんでした。

高速道路は単独では機能せず、ランプと一般道を組み合わせる必要があります。

高速道路の維持費は最低建設単位の2x2タイルあたりの維持費です。

ランプ / Onramp

ランプ登場時期:1930年頃
値段:$25 (維持費:$0.1)
大きさ:1x1タイル

これが無ければ車が高速道から一般道へ降りられません。高速道路を作ったら、忘れず建設しましょう。

トンネル / Tunnel

トンネル登場時期:はじめから
値段:$150 (維持費:$0?)
大きさ:1x1タイル

山や丘をぶち抜く直線的なトンネルです。長いトンネルは建設費が高くなるので、長くするのは好ましくありません。また、トンネルはたとえ高さのレベルが違ったとしても、交差することができません。

トンネルの入り口は、通常の道路扱いで維持費がとられますが、どういう訳か、Win95版ではトンネルそのものの維持費は$0?か殆どとられません(バグ?)です。

線路 / Railway

鉄道登場時期:はじめから
値段:$25 (維持費:$0.4)
大きさ:1x1タイル

大量輸送手段の一つ、鉄道です。今回は前作と違って、線路単独では周囲の建物は発展しません。維持費は道路より高いです。

線路・駅単独での他区画への移動距離は約70タイルまでです。

駅を建設すると3両編成の列車がトコトコ走りはじめます。この電車、よく動かなくなったりしますが、特に気にする必要はありません。ゲームシステム上は全く問題なく動作しています。

駅 / Rail Depot

駅登場時期:はじめから
値段:$500 (維持費:$1.5)
大きさ:2x2タイル

駅単独では 周囲3タイルの区画を発展させます。道路と連携するとさらに効果的です。グラフィックはいまいち駅に見えません・・・。

地下鉄 / Subway

地下鉄登場時期:1910年頃
値段:$100 (維持費:$0.4)
大きさ:1x1タイル

省スペースで人々を大量に運べる優秀な交通手段ですが、建設費がなかなか高いので、財政のしっかりした大都市でないと導入は難しいでしょう。建設費用こそ高いですが、維持費は地上の鉄道と差がありません。

地下鉄駅 / Sub Station

地下鉄駅登場時期:1910年頃
値段:$250 (維持費:$0.8)
大きさ:1x1タイル

地下鉄用の駅です。地上駅よりはいくらか値段が安いです。

地下鉄駅は、通常の駅と同じように地下鉄線路の真横に建設する必要があります。線路の間に設置すると、初めは良いのですが、駅数が増えると機能しなくなってしまいます。単独での最大移動距離は、地上の鉄道と同じです。

地下鉄との連絡 / Subway to Rail

地下鉄との連絡登場時期:1910年頃
値段:$250 (維持費:$0.4)
大きさ:1x1タイル

地上線と地下鉄線を繋ぐ連絡線です。郊外から既に開発の進んだ都市の中心部へ路線を伸ばすときに、これを使うと効果を発揮するでしょう。

橋梁

橋梁

画像一番上の吊り橋(赤い橋)から順に解説します。橋梁の起点となる坂部分は通常の道路・線路と同じ扱いのようで、維持費もそれに準じています。

高速道路系の橋の維持費は2x2タイルあたりの維持費です。

  • 吊り橋 / Suspention Bridge 値段:$75(維持費:$0.25)
    費用は高いですが、見た目もよく船も通過できどんなに長い川でも掛けられます。
  • 跳ね橋 / Raising Bridge 値段:$50 (維持費:$0.25)
    道路橋に比べると費用はかかりますが、船が通過できます。しかし掛けられる長さには制限があります。
  • 道路橋 / Causeway 値段:$25(維持費:$0.25)
    最も安い道路橋ですが、船が橋の下を通れない上、形状も美しくないです。
  • 強化橋 / Grider Bridge 値段:$300 (維持費:$1)
    こちらは高速道路橋と違い船が橋の下を航行できますが、建設条件がやや厳しいです。
  • 高速道路橋 / Highway Bridge 値段:$200 維持費:$0.8)
    高速道路用の安価な橋です。見た目は普通の高速道路と変わりません。予算上の扱いも、普通の高速道路と同じになっています。橋の下を船が航行できないので注意してください。
  • 鉄橋 / Rail Bridge 値段:$75(維持費:$0.25)
    鉄道用の橋です。見た目はしょぼいですが、船舶の航行が可能です。

港湾 / Seapot

海港登場時期:はじめから
値段:$150
大きさ:1x1タイルから

建設することによって、工業の需要が高まります。隣接する水タイルの深さが2レベル以上ないと、桟橋が建設されず、機能しません。都市内の移動には関与しません。

空港 / Airport

空港登場時期:1930年頃
値段:$250
大きさ:1x1タイルから

建設することによって、商業の需要が高まります。最低2x5タイルのスペースが必要となります。周囲に建物があると、航空機事故が発生しやすくなるので、建設する際は何もないところを選びましょう。こちらも都市内の移動には関与しません。