あけぼの号御名残乗車記(2014年3月)

田舎で一休みするついでに、あけぼの号に往復で乗車してきました。廃止直前の御名残乗車、もとい葬式鉄です。

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乗車までの道のり

定期運用終了の発表後、何度もお世話になったあけぼの号の乗り納めをしておきたいと考えていました。3月にはちょうど田舎に行く予定があったので、これに合わせて乗車することにしました。ダイヤ改正が3/15ということもあり、3月の切符は争奪戦が発生することは必至ですが、都合上止むをえません。

上野から乗車の候補日は3/4もしくは3/6の予定なので、いち早く切符を抑えるには発売開始日(乗車日の一か月前)にみどりの窓口に向かう必要があります。

復路に関しては、窓口に行く時間が確保できないので、とりあえずいなほと在来線、または新幹線で帰るかなと最初の段階では考えていました。

二月四日の陣

発売開始の10時少し前に都内某駅の窓口へ向かい、10時ぴったしの発券を頼みました。せっかくだから、寝台はA寝台でお願いしてみました。窓口の人も、時報を鳴らして尽力されていたのですが、残念ながら結果は×です。残念!

他の空きを聞いてみても、開放B寝台までもが空きがないという事態。

普段のあけぼのの乗車率なんてたかが知れているし、平日だし、発売開始の10時に窓口に行けば余裕でしょう?とナメてかかったのが大失敗でした。

二月六日の陣

この日の発券に失敗すると、日程の都合上面倒なことになるので、気合を入れて行きました。

まず、初電で事前に受け付けてくれる某駅窓口へ向かい、懲りずにA寝台個室の発券をお願いしてきました。受付札には@と書かれたので、一番乗りのようでした。

続いて一休みした後、先日とは違う駅窓口にて、10時の発券をお願いしました。こちらははB個室です。今回は無事に切符を確保することができました。窓口の人は申し訳なさそうに上段しか取れなかったと言っていましたが、開放Bですら瞬殺の現在、個室を取れただけでも有難いというものです。

その後事前に受け付けてもらった駅に行って、A寝台個室の結果を聞いてきましたが、やはりダメでした(笑)。

往路

区間:上野駅(3/6発) → 青森駅(3/7着)
寝台:B寝台個室(ソロ) 上段

いつもは田舎の最寄で下車するのですが、苦労の末B個もとれたし、せっかくなので青森まで乗りとおしてきました。今回は私もお祭りに参加するミーハー族の一員です。

上野にて

上野の騒ぎ

列車の入線前からホームの先端・末端には黒山が出来て大変な騒ぎです。

危険防止のため、予めロープが張られていました。一週間以上前でこうなのですから、定期運用終了当日は一体どんなことになるのやら?機関車の写真はろくに撮ることはできませんでしたが、これはこれでよい記録です。

1年前なら、撮影者はいることはいましたが、居てもせいぜい数人程度でした。

今宵の寝床

今宵のねぐらです。シングルDXはともかく、ソロにさえ扉に警備員がつく厳重ぶり。

車内にて

Bソロ上段

早速自分の部屋へ。今回の部屋は日本海側でした。狭いと言えば狭いのですが、やはり個室はよいものです。写真は前ページと微妙にアングルが違ったりします。

そうこうしているうちに、列車は上野発車。そそくさと寝台をセットした後、酒を傾け外を眺めつつだぐだ。

上野発車後は、お馴染みのチャイムとともに車内放送が流れます。放送によると、今夜のあけぼのは全席満席とのことでした。その他、「駅停車時の写真撮影はやめてね」という普段は聞かないような注意喚起も。

順調に列車は進んでいましたが、悪天候の関係で、水上発車後は動いたり止まったり。景色も変わらなくなったので大人しく寝ました。実はこの日、北日本を中心にかなりの荒天でした。なんと上り列車は2時間以上遅れたそうです。

翌朝目覚めてカーテンを開けると、既に列車は秋田県内に突入。冬の厳しい日本海が車窓に映ります。しばらく寝ぼけていると、秋田到着20分前を告げるおはよう放送が流れました。

秋田駅到着後は、車内販売が乗車してきます。あけぼのの車内販売は数年前に廃止されていましたが、お別れ記念ということでの期間限定で復活です。飲食物のほかに、記念品をいろいろ販売していました。

鳥めしの掛け紙

定刻より十数分程遅れて東能代に到着です。途中で凍結によるドアトラブルが発生していました。。長らく車窓に映った日本海ともお別れ。この辺りになると、沿線にはちらほら撮り鉄の姿も。

また、鷹ノ巣〜弘前間では大館の花善による弁当の車内販売も行われました。こちらも秋田からの車販ともども復活です。今回は私も予約をしていたので購入です(笑)。販売デッキには行列が。

鳥めし

なお、弁当販売の様子はNHKの秋田放送局が取材をしており、その日のうちにローカルニュースで取り上げられていました。放送によれば、乗車した列車の積み込み分はすべて捌けてしまったようです。

作ってからあまり時間が経っていないようで、ごはんが温いまま美味しく食べることができました。駅弁フェアでもよく見かけるので、食べたことのない人は一度食べてはいかが?

鳥めしの掛け紙

今回は特別な掛け紙と、きっぷ風の記念品がおまけについてきました。右下は関係ありませんが、十年以上前に購入したED75牽引あけぼのオレンジカードです。手元にあったので…。

弁当を食べながら寛いでいると、あっという間に青森に到着です。

青森にて

青森駅でも相変らずの大人気。列車から降りてきたひとがぞろぞろ先頭へ向かっていきます。

青森にて

機関車は切り離され、機回し線を回って単機で機関庫へと回送されて行きます。

青森にて

客車は反対側にお迎えのDE10を連結しての回送です。この間民族大移動が発生しています(笑)。

この日の編成

牽引機:EF81 137 、EF65 1031、DE10 1122(青森での回送)

1号車:オハネフ24 10
2号車:オハネ25 152
3号車:オハネ25 220
4号車:オハネフ25 202
5号車:オハネ24 554
6号車:オハネ24 552
7号車:スロネ24 553
8号車:オハネフ24 25
電源車:カニ24 102

復路

区間:某駅(3/10発) →上野駅(3/11着)
寝台:B寝台 上段

帰りはいなほと普通列車で一日潰して帰るつもりだったのですが、開放Bながら現地できっぷが取れたので帰りも乗車してきました。

この日も大気は不安定で吹雪いたり晴れたりを繰り返し、落ち着かない天気でした。運転中止にびくびくしながらの乗車。

いつもはぽつぽつ利用者が居る最寄駅なのですが、今日のお客は全くと言っていいほどいませんでした。青森の時点で大半の乗客が乗ってしまったのでしょうか?

駅停車時には車内から飛び出て来て撮影する人、ドア前のデッキでカメラを構える人がいて中々乗車できませんでした。同業なので気持ちは十分はわかるけど、吹雪いてて寒いから一先ずどいておくれよ。(´Д`;)

乗車後の車内は中々にぎやかです。そして暖かいです(笑)。思い出話に華を咲かせる人々の声も聞こえてきます。復路は日中疲れていたこともあり、直ぐ寝てしまいました。田舎の夜は真っ暗闇なので車窓も楽しめません。

結局翌朝は大宮直前までぐうぐう寝ていました。なんとまあ寝つきのよいこと。

向かいの上段寝台は私の乗車時には誰もいませんでしたが、結局上野まで寝具は手つかずで、空席のようでした。定期運用終了秒読みと言えども、キャンセルはぽつぽつ出るものなのですね。

鳥めしの掛け紙

道中遅れが発生していたものの、無事に定刻で上野に到着しました。

上野の賑いふたたび 

機関車には程よく雪がついていました。
上野も相変らず多くの人ですが、夜とは違い、ホーム端からまともに機関車を撮れるくらいの余裕はありました。

行きと違って、復路は記念も何もないごく普通の乗車になってしまいました。おそらく最後の乗車になるのでしょうが、いつものスタイルで乗車することができて良かったのかな?なんて思っています。

この日の編成

牽引機:EF81 137、EF65 1052

1号車:オハネフ24 23
2号車:オハネ24 7
3号車:オハネ24 51
4号車:オハネフ24 19
5号車:オハネ24 553
6号車:オハネ24 555
7号車:スロネ24 551
8号車:オハネフ24 8
電源車:カニ24 112