晩年の編成
牽引機関車
EF64 1000番台(上野~長岡)
高崎車両センター所属です。上越の山を越えた長岡までの運転です。ブルートレインには青い機関車が似合いますね。
EF81(長岡~青森)
青森車両センター所属です。交直流機関車なので、全区間を通しての運転が可能なのですが、上越線の勾配の関係上長岡まではEF64が担当しています。
客車の編成
←上野 | 青森→ |
1:オハネフ | 2:オハネ | 3:オハネ | 4:オハネフ | 5:オハネ | 6:オハネ | 7:スロネ | 8:オハネフ | カニ |
レディース ゴロンと |
B寝台 | B寝台 | B寝台 |
B寝台 ソロ |
B寝台 ソロ |
A寝台 シングル DX |
ゴロンと シート |
電源・ 荷物室 |
基本的にこの9両編成で運転されていますが、繁忙期は2両ほど増結されることがあります。
客車は全車青森車両センター(盛アオ)所属の24系客車です。
連結される客車は、同一形式でも帯の色が白だったり金だったり、戸が折り戸だったり引き戸だったり、結構なバリエーションがあります。
或る日の編成
2012年3月14日 上野発 下り列車 … 上野駅(3/14)での記録
1号車:オハネフ25 202
2号車:オハネ25 215
3号車:オハネ24 51
4号車:オハネフ25 121
5号車:オハネ24 551
6号車:オハネ24 552
7号車:スロネ24 552
8号車:オハネフ24 22
電源車:カニ24 116
牽引機:EF64 1032
2012年9月19日 青森発 上り列車 … 上野駅(9/20)での記録
牽引機:EF64 1051
1号車:オハネフ25 125
2号車:オハネ25 38
3号車:オハネ25 213
4号車:オハネフ25 117
5号車:オハネ24 554
6号車:オハネ24 552
7号車:スロネ24 551
8号車:オハネフ25 201
電源車:カニ24 23
車内いろいろ
B寝台(開放式寝台)
写真は上段の様子です。天井から伸びているのは転落防止用の帯です。
ふつうのB寝台です。一番座席数が多いです。一応それぞれの寝台をカーテンで仕切ることができ、プライベートな空間は確保されます。読書灯がついているので夜更かしも可。いびき、寝言はそのまま筒抜けです。
寝台は上段下段に分かれています。
上段は梯子を使わないと上がれないのが面倒ですが、スペースは下段よりやや広くなっています。とくに天井が高いです。また、通路側に荷物スペースが設けられているので、荷物が多くても安心です。
しかし、寝台上から景色を眺めるのは絶望的です。景色を眺めたいなら、素直に通路の補助座席にでも座りましょう。
一方の下段寝台は座席兼用なので、寝ても良し、座っても良しです。窓から景色もよく見えます。脇には折り畳み式の小型テーブルもついてます。
B寝台(ソロ)
「ソロ」の名の通りこちらは個室です。開放寝台と同一料金で利用できるので一見お得なのですが、スペースが狭いので、好みが分かれそうです。写真は上段です。
その狭さゆえ、大きい荷物を持っている場合、少々不便です。室外に荷物置き場が設置されているものの、目が届かないので心配です。
個室なので、自分で好きなように照明や空調がいじれます。オーディオ装置もついていますが、サンライズのようにラジオを聞くことはできません。
静粛性も開放と比べればまずまずです。直下や真横の区画にいびきをかく人が居た場合は、さすがに漏れてくるのですが・・・。
この他、室内には灰皿が備わっています。分煙化の進んだ現在、あけぼので喫煙できるのは個室のみです。
A寝台(シングルDX)
デラックスと銘打っているだけあって、部屋にテレビや洗面台がある上にアメニティセットなどのお土産がもらえます。寝台列車の旅を楽しむ人にはぴったりでしょう。室内でちゃんと立つこともできます。
登場間もないころに一度だけ乗ったことはあるのですが、カメラを持ち歩く前のがきんちょの時分、親と同乗で何分写真も無いです。いつかじゃんじゃん利用できる身分になりたいなと思っていたのになあ。
ゴロンとシート
2000年代に登場したサービスで、開放B寝台のサービス削減バージョンです。シーツも毛布も枕も浴衣もありません。しかし、特急料金だけで乗れるので何と言っても安い!ので、一番お世話になりました(笑)。
とにかく横になって移動したい、夜行バスはちょっと・・・という人間にはうってつけの車両です。
結構な人気で、時期によってはきっぷを取るのが大変です。
基本的に編成の末端に連結されるので、停車駅によってはホーム端で屋根が無い場合があります。
開放B寝台の禁煙化後も、ゴロンとシートは喫煙可能でなかなか煙かったのですが、いつの間にか禁煙になりました。
デッキのゆかいな仲間達
トイレ
国鉄型車両によくあるタイプのトイレです。さすがにカネの便器ではなく、いろいろ更新されています。
洗面台・冷水機
洗面台は車によって水道が自動であったり、そうでなかったりします。
冷水機は使う人はあまり居ないと思いますが、車内販売のない現在、実は車内唯一の給水源です(笑)。脇には変な紙コップが備え付けれられています。
その他いろいろ
- 上野駅は頭端式ホームなので、車庫からの入線時・車庫への回想時には推進運転でやってきます。
- 以前は直流区間をEF65 1000番台が、交流区間をED75が牽引していました。冬季のED75の重連はシビれます。
- 新潟近辺を回る現在のあけぼののルートはいまは亡き寝台特急鳥海のルートでした。もともとは東北本線方面から奥羽本線へ入って行きました。東北本線経由の頃も細かいところが何度か変わっています。
- 臨時の増発に583系が就くことも。ちゃんと絵入りヘッドマークもあります。
- 客車列車に共通することですが、機関士の技量によりだいぶ乗り心地が変わります。音も無く発車する人も居れば、ガシャン!の音・衝撃とともにで発車する人も居ます。
- 切符は基本的にみどりの窓口でしか買えません。それなのに…。
- いくつかの停車駅では、晩年はみどりの窓口が廃止されています。窓口廃止直後は、代わりに設置された「もしもし券売機Kaeru」くんという機械で切符を買う事が出来たのですが、数年後に普通の指定席券売機(あけぼの購入不可)に置き換えられてしまいました。確かに使い勝手の良くない券売機だったのですが・・・。
- 悪天候で簡単に「まけぼの」になります。
- 個人的な話ですが、両親の実家が秋田県の北部にあるため、東京と北東北を結ぶあけぼの号とその仲間達(鳥海、津軽)は自分含めて親族一同お世話になっていました。
あけぼの御名残乗車記(2014年3月)
田舎で一休みするついでに、あけぼの号に乗車してきました。
その際のレポートです。