市川橋の今昔

新旧対比

旧市川橋
現市川橋
市川側からほぼ同じアングルからの新旧対比。

このページでは、江戸川に架かり、東京都江戸川区と千葉県市川市を結ぶ市川橋(およびその前身の江戸川橋)の歴史について紹介する。

上の写真は旧市川橋を写した絵葉書より。絵葉書の入手がこのページを作ったきっかけでもある。キャプションから江戸川区成立後の昭和7(1932)年以降に撮影されたものと思われる。下の写真は2010年撮影の現橋。両橋の橋脚に注目。

現市川橋について

記念碑
橋の両端には新橋竣工の記念碑が設置されている。写真は市川市側のもの。

下り線(上流側)は昭和38(1963)年に、上り線(下流側)は昭和42(1967)年に開通。上り線の橋脚は旧市川橋のものを補強・かさ上げの上流用しているため、上下線で橋脚の形状が異なる。

データ

橋長 399m
幅員 10.5m x 2
構造 上部 吊桁の有する2径間鋼平行弦連続ワーレントラス橋
下部 橋台 挟壁式鋼杭基礎
橋脚 鋼杭、沈函基礎
事業費 約14.4億円

(諸元は土木技術1964年1月号より。)

旧市川橋について

旧市川橋の親柱か?
市川市側、橋近くの中央分離帯に転がっている旧橋の親柱と思しきもの。
「昭和二年九月竣○(工?潰れている)」の文字が。
現在は中央分離帯の花壇整備に伴い、しっかりと直立した形で設置され直されている。

旧市川橋は昭和2年9月竣工。後に交通量の増加と老朽化のため現橋に架けかえられた。

データ

径間 180尺
幅員 4間
構造 鋼ワーレントラス橋
事業費 52万3,000余円

(諸元は道路の改良10巻1号より。)

江戸川橋について

江戸川橋
川蒸気通運丸が通過中の江戸川橋。

市川橋の前身にあたる。明治38(1905)年3月に架設。現在の市川橋の少し北側、市川関所跡のあるあたりに江戸川橋が架かっていた。国府台に陸軍駐屯地がある関係で架けられる。木橋。
江戸川橋が架かる前はに市川の渡しがあった。

データ

橋長 100間
幅員 21尺
事業費 4万3,265円

(諸元は千葉県東葛飾郡史より。)

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