製作の方針
パラメータの設定について
コストに関しては、Pak128.Japanソースセットに添付されているコスト計算表をベースに算出しています。
公式コストシートの旅客船の項目には、係数の欄が存在しませんが勝手に欄を追加して係数をかけています。
標準収録の伊予丸もどうやら0.85の係数がかけられているようなので、この数値に倣って蒸気船・・・1以上、蒸気タービン船・・・1前後、ディーゼル船・・・1未満というような具合で係数を設定しています。
また、出力・速力に関しては、基本的に常用出力、航海速力の値を採用しています。
重量に関しては、満載排水量から、貨物・旅客の最大積載重量を差し引いたものを設定しています。バラスト水に関しては目を瞑ります。
満載排水量が不明な場合は、正確さには欠けますが、製作に用いた3Dモデルより満載排水量の概算を行っています。
船舶のスケールについて
船舶は独自のスケール基準を定めてアドオンを製作しています。(ただし、厳密なものではなく、あくまでも目安程度のものとお考えください。)
Pak128.Japanは、無印128と比べて車両の全長が長く、車両の見栄えが実感的です。それならば、船舶も同様に見栄えを実感的にしたほうが、よりゲームの風景にマッチすると思い、新たな基準を勝手に定めました。
ただ、既存の船舶アドオンとの兼ね合いもあると思うので、従来通りの128x128にデフォルメしたサイズでもアドオンを製作しています。
(現在、製作にかける時間がもったいないので、128サイズのデフォルメ船舶の建造は休止しています。)
「せっかく大きいサイズで作るなら、普通に鉄道車両に準拠して作ればいいじゃん?」と思うかもしれませんが、大型船を鉄道準拠でそのまま落とすとデカすぎて取り扱いが面倒になったり、建物とのバランスが鉄道車両以上に怪しくなってくるので、あえて縮小することにしています。作り込みが一層必要になるのも面倒です。
・・・といろいろ述べましたが、もし公式な規格のアナウンスがあれば、それに準拠してアドオンを作ったり作り直したりしようと思います。
全長40m未満の場合(鉄道車両準拠)
128x128ピクセルの画像内で、鉄道車両と同一スケールで製作できそうな小型船舶に関しては、そのまま鉄道車両と同一スケールで製作します。
公式ソースの横向き画像を元に128x128ピクセルで表示可能な最大サイズを計算すると、103系の画像では39.4m(1px=約0.31m)となります。
全長40m以上100m未満の場合(独自192規格)
鉄道車両の標準規格と、後述する独自255規格の橋渡しをする規格です。そのためスケールは可変で、全長が長くなるごとに下表のように縮尺が変化してゆきます。
全長 | 30m | 40m | 50m | 60m | 70m | 80m | 90m | 100m | 110m |
px数 | 98 | 130 | 139 | 147 | 156 | 164 | 173 | 182 | 200 |
割合 | 0.31 | 0.31 | 0.36 | 0.41 | 0.45 | 0.49 | 0.52 | 0.56 | 0.56 |
※px数は船舶が真横を向いた時のもの、割合は1px当たりの長さ(m)の割合です。
「50mの船(255規格)が35m(鉄道準拠)の船より小さい!?」なんてことを防ぐため考えた折衷規格です。
全長100m以上の場合(独自255規格)
これらのサイズの船舶は255x255ピクセル以上の画像サイズで製作します。
スケールは、船舶が真横を向いた時に、255ピクセルが140m(1px約0.55m)になるよう製作しています。
255px=約140mとした根拠は、古いmakebojで扱える画像の最大サイズが255x255ピクセルであったことと、最初にこのサイズで造った信濃丸の全長が140m程だったためで、深い意味はありません。
140m以上の大型船に関しては、最新のmakeobjで適宜320や512ピクセルの画像を用いることにします。ただ、これ以上大きな船を造っても、性能的にオーバースペックのような気がしますが・・・。
補足
Pak128.Japanの鉄道車両は無印128に対して車両長が長めですが、縦・横・高さの実車のそのままではありません。長さより横・高さの比率が高く、少し寸詰まりです。そのため、図面をもとにそのままの比率で落とし込むと小さい感じになります。
ただ、船舶はもともとデカいうえ単独で運用されることや、比率が変わると箱型中心の鉄道車両以上にプロポーションが変わってしまうので、全長をべースとして、実物同様の比率で制作しています。その方が造るの楽ですし…。